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 旧車 MS112クラウン修理実録!

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MS112クラウンの修理実録です。
車検の依頼をうけましたが、不具合箇所もいっしょに直して欲しいという希望です。
このMS112クラウンは昭和56年式で、走行23万キロです!

不具合箇所は、
「フロント廻りから、走行中異音が発生する」
「エンジン音がうるさい」
「ATFが漏れる」
「ブレーキランプ不点灯」
などいろいろあります〜


ブレーキランプが全灯点きません!
車検を受けるのにランプが不点灯では合格できませんので、まずこちらを直します。

全灯点かないので、球切れの可能性は低いですが、まず球をチェックしましたがOKでした。
ブレーキを踏むたびに、球切れの警告灯が点灯しますので、ブレーキのスイッチも正常そうです。
そうなると、途中の断線や接触不良です。

テールまで電気が来てませんので、トランク内の配線を触って引っ張ったりしてみると、点灯するようになりました。

しかし暫くすると又点灯しなくなってしまい、明らかに接触不良です。

接触不良ですが、何もない配線の途中が切れかかる事はまずありません。
リレーやカプラ部分で接触不良になる可能性が高いのです。

触った配線の先には、ランプフェイリアリレーがあります。
このリレーが怪しい!
ブレーキを踏むと直接ブレーキランプが点灯するのではなく、
このランプフェイリアリレーに一旦入ってから、ブレーキランプに電気が供給されます。
このリレーで球切れなどをモニターしています。
しかし便利な反面、リレーが壊れるとブレーキランプが点灯しなくなってしまいます。

通常は、リレーは非分解部品ですが、ばらして基盤をチェックしてみると、
ハンダが浮いている箇所があります。
ちょうどカプラを抜き差しするピンの箇所です。
どうもハンダが少ないのが原因のようです。
カプラに刺さるピンは全部ハンダをやり直して補強しておきました。

リレーやコンピューターの基盤のハンダが浮いて、トラブルになる事はよくありますが、ハンダを修正すれば直ることは分っていても、リレー自体を交換してしまう事も、場合によってはあります。
部品が入手出来ない旧車や友人の車など、特別な車以外は交換してしまいます。
基本的に非分解の部品を分解して修理する必要はないからで、まともな修理工場ほどこのような修理はやらないでしょう。
ディーラーなどでは、ありえない修理方法です。

旧車の場合、部品がありませんので、修理するしかないのです。
ハンダなら修理可能ですが、ICなどが壊れている場合は、
リレーをキャンセルして直結するのもひとつの方法でしょう。


異音に関してですが、
とりあえず走行してみると、サスがストロークする度にギシギシきしむような音がしてます。
スプリングが干渉していると言われたそうですが、
金属が当たると言うよりゴムがきしんでいるような音がします。
暫く走行すると、音はあまりしなくなってくるようです。
よく気にしていると、カションカションと金属的な音もするような感じもあります。


止まった状態で、車をゆさぶってみるとギシギシ音がします。
アッパーアームのブッシュが完全に抜けています。

走行23万キロで無交換では無理もないと思います。アッパー&ロアブッシュ交換で音はなくなるでしょう。



アッパーアームを手で押し上げてみると上に上がったきり戻ってきません。

一定の角度に戻ってこなければブッシュのゴムが剥離している証拠です。

当然持ち上げる時ギシギシとゴムの摩擦音がします。



アッパーアームブッシュの交換はロアアームブシュより難しいです。
昔の整備職人は、ブッシュの交換にプレスなど使用しません。
ハンマーやタガネを駆使して打ち換えてしまいます。

 

しかし、私は職人ではないので、ハンマーとタガネを使用して打ち換えることが出来ません。
だいたい、ハンマーでがんがん叩くとアームが変形します。
専用工具とプレスがあれば簡単かもしれませんが、私はどちらも使いません。

万力とネジ力のみで交換してます。
この方法で、アームに無理な力を加えることなく、綺麗に打ち換え出来ると思います。
ただ交換すればいいってもんではない!

 

ロアアームブッシュもネジ力で交換します。
アーム自体を取り外す必要はないので、車載状態のまま交換します。
極力余計な物は取り外ししません。

 

右のロアアームです・・
完全に潰れてますし、抜けかかってます。
10ミリくらいは、正規の位置からずれています。
当然アームの位置がおかしかった訳です!
そう言えば、スプリングが干渉していると言っていたが・・・・

 

あ〜、ありました!!
スプリングがロアアームに当たった跡が!
ロアアームがずれてスプリングの位置も、ずれてしまっていたようです。
ブッシュを交換すれば、スプリング位置も正常に戻るので当たらなくなるでしょう!


交換後は当たらなくなりました!
しかしクリアランスはもともと狭いようです。


極力クリアランスが開くように、位置を調整しました。


 
ストラットバークッションとスタビライザーのブッシュ類も全て交換しました。
古いブッシュは新品とは違う部品のように、変形しています。

 

アイドラアームは、もうヘロヘロでした。
クラウンの場合完全に消耗品です。

部品はすんなり出ましたので、110にお乗りの方はストックしておくべきです〜
画像は、真ん中が新品で、右が旧部品、左は120系クラウンのものです。
120とほぼ同じで、取り付け可能です!
吊り元が三点に補強されますので、流用すると良いかもしれません!
130系も同じなのでは?

流用できるのであれば、新しい年式の部品を使ったほうが良いでしょう!
いくら新品でも、20年前の在庫を持ってこられてもね〜
しかも古い物ほど値段が高いです!!

 

エンジンマウントも交換しました。
3ミリ程縮んでました。

その他交換した部品郡です。
フロント廻りのへたったブッシュ類をほとんど交換したので、
試乗するまでもなく異音もなくしなやかな足回りに変身しているでしょう!

実際に試乗してみましたが、やはりぜんぜん良くなっています!
サスの動きがスムーズでしなやか〜な感じがします。
乗り心地も良いです。

実はこの車、以前にも試乗したことがあります。
その時は、130クラウンに乗っていたので、MS112の良さがいまいち分りませんでした。
しかし、現在はMS102に乗っているので、この車の良さがよ〜く分ります。
乗り心地も良いし、2800なので加速もトロくありません!
まったくストレスなく、普通に乗れます!!

オーナー様は非常に大切に乗られているので、この先も末永く大切にされることでしょう!

クラウンの足回りの作業はかなり手間が掛かります。
特にブッシュの交換は、じみーな作業の割には、重労働なのでやりたがらない工場も多いと思います。

私の場合は、どんな作業もキッチリやるかと言えばそうでもなくて、適当にやる事も多いのです!
信じられないかもしれませんが、「適当に修理して!」・・・と依頼されることも多いのです。
当然いろいろな人がいますので、次の車検で乗り換えるので、最低限の修理で!
・・・と依頼されることがあります。
ぼろい車にお金を掛ける意味もありませんので、それなりに適当に修理します。

しかし、すごーくぼろい車でも、オーナーさまが非常に大切にしている車は別です!
きっちり直れば非常に喜んでいただけるので、面倒とか手間が掛かるとかは苦になりません。
そのような車はきっちり修理します。

でも最近は、てきと〜に修理する事のほうが多いかな〜・・

関連記事・・・
 クラウンワゴンのフロントサス交換方法

 クラウン病予防の為に、ハンドル切れ角調整!
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 クラウンのサスペンション
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エンジンの音がうるさいとの事ですが、調子も悪くありませんし、特に不具合箇所があって異音を発している感じではありません。
チェーンテンショナーを少し張りましたが、あまり変わらない・・・

タペット調整すれば多少静かになるかもしれませんが、そんなに変わらないような気が?
やはり23万キロ走行しているので、かなりくたびれているかな〜と思います。

参考までに、シリンダーの気密度をリークテスターで調べてみました。
 

NO1 NO2 NO3 NO4 NO5 NO6
MS112 0,9 0,8 1,2 1,4 0,8 0,6
私のMS102 0,3 0,4 0,5 0,4 0,4 0,4

リークテストの結果は上の表のようになりました。
比較のために、私のMS102も計測しました。
私のMS102は昭和52年式で古いのですが、走行46,000キロと少ないのでコンディションは良いのです。
さすがに23万キロ走ったエンジンは全体的にリークが多かったですが、
3番4番はけっこうリークしてますので、明らかにパワーロスしています。
バルブが虫食いのようになっているか、リングが磨耗しているかもしれません!

以上の結果を踏まえて、中途半端にエンジンに手を入れるのは今回は見送りました。


関連記事・・・
 エンジン診断用テスターを自作!
 シリンダーリークテストその1
 シリンダーリークテストその2
 シリンダーリークテストその3
 



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