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IC式オルタネータを旧車に流用して容量アップ

MS102は夜間ヘッドライトを点灯してエアコンを使用中にウインカーを点滅させると
チャージランプも一緒に点滅する時があります!

エンジン回転が低いと、55アンペアーのオルタネータでは発電不足!?
それに接点式ボルテージレギュレーターでは安定性に欠ける〜

そこで、不安定な接点式ボルテージレギュレーターは撤去して
容量の大きいICレギュレーター付きオルタネータに変更しました!

オルタネータを流用する訳ですが、所定の位置に固定できればなんでも良いと思います。

しかし、極力加工せずにポン付けに近い形でスマートに取り付けしたいのです。

いろいろ探してみると、軽自動車用のオルタネータがVベルトを使用しているものがあり良いのかな〜と思いましたが、ベルトの幅が狭いのとブラケットを加工しないとなりません。

やはり乗用車用で、Vベルト用プーリーが付いていてICレギュレーター式がベストです。

良いのを見つけました!

旧車にICオルタネータ

日立製LR170-701Bと品番が書いてあり、車種不明ですがニッサン車用です。


Vベルト用プーリーが付いているので少し古い車のものですが未使用品です。
ICレギュレーター式で発電容量は70アンペアと十分なのでこいつを使うことにします。

旧車にICオルタネータ

MS102クラウンのノーマルオルタネータと比較してみると、大きさや形も申し分ない位似ています!

吊り元側の幅が僅かに大きいのですが、ワッシャーを入れればクリアー出来ます。


旧車にICオルタネータ

プーリーの大きさも幅も丁度良い感じですし、アジャスト側の距離や角度もぴったりです。

ポン付けできるかも〜


固定は簡単に出来そうですが、問題なのはプーリーの位置の違いです。
前方に8ミリほどプーリーを出せば所定の位置にきますが、ナットがかからなくなってしまいます。

旧車にICオルタネータ

プーリーのみ8ミリ出せればほぼ無加工で取り付け出来てしまいますが・・


旧車にICオルタネータ

しかしどうも無理そうなので、シムを入れてプーリーは4ミリ前方に出して、
あとはアジャスト側の面を4ミリ削りました。


旧車にICオルタネータ

これでばっちりがっちりと所定の位置に固定でき、ベルト調整も問題ありません。

パワステベルトとのクリアランスが1ミリくらいしかありません。

もともとここはクリアランスが狭いので、プーリーの位置はシビアに合わせないとなりません〜


オルタネータ本体の取り付けはバッチリできましたので、あとは配線するだけです。

配線も引き直しするのは大変なので、既存の配線を使って無加工でつなぎ直します。

旧車にICオルタネータ

不要になったボルテージレギュレーターを撤去し、
カプラの配線をジャンプさせます。


旧車にICオルタネータ

カプラの配線はIG.N.F.E.L.Bの6本です。


旧車にICオルタネータ

F-BとN-Lをそれぞれ短絡させています。
IGとEは無視です〜


旧車にICオルタネータ

古いオルタネータ側は元々配線がE.N.Fの3本がありますが、新しいICオルタネータはE端子はなくLとSだけです。

新しいICオルタネータの
L端子は、チャージランプ用。
S端子は、電圧監視用。


車両側にある元の3極カプラのN端子F端子をICオルタネータのL端子とS端子に接続します。
F端子をS端子に、N端子をL端子に!

なんか分かりにくいのですが、 要するにICオルタネータの
L端子はボルテージレギュレーターカプラのL端子に繋ぎたいのです。
S端子をボルテージレギュレーターカプラのB端子につなぎたいのです。

その為の配線の細工なのです。

配線ができたら、テストしてみます。

テストはイグニッションONでチャージランプが点灯し、エンジン始動後消灯すればOKです。

旧車にICオルタネータ

交換後は、エンジン回転時14V以上バッテリー電圧があります〜

以前は13V位でしたから、かなり信頼できるかな〜

当然チャージランプの点滅もなくなりました!


旧車にICオルタネータ

オルタネーターの容量が55A〜70Aにアップしましたので、バッテリーも容量アップさせました。

55B24L〜75D23Lに変更しました。

75アンペアーに容量アップしましたが、バッテリーサイズが大きくなるのと、ターミナルも大きなものに変更する必要があります。


旧車にICオルタネータ

バッテリー下の台は小加工し、上の押さえの棒は曲げました〜

これで、電源系はばっちりです〜