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日常使用できる旧車

MS102クラウンワゴン
私が日頃乗っている車ですが、日常使用できる旧車をコンセプトに、1977年式クラウンワゴンを少しずつアップグレードさせていきます。

旧車のカスタマイズや方向性は人それぞれです。

ねじ一本までオリジナルを重視する人もいれば、エンジンスワップしたりベースの車が分らなくなるくらい派手にカスタマイズしたりする人もいます・・・

わたくしめのカスタマイズの基本は、実用性を重視します。


カッコ良くなっても、著しく使いにくくなるような改造は避けます。

ノーマルでも、存在自体が希少ですので、ノーマルのままでも現行車から見れば、十分新鮮に映るはずです。

・・なので、下手に改造しておかしな雰囲気にならないよう十分注意が必要だと思っています。 安易に交換するぐらいなら、ノーマルのほうが素敵! ・・・かと言って、完全オリジナル主義ではありません。

 例えば、フェンダーミラーですが、けしてフェンダーミラーがかっこ悪いと思いません。 へんなドアミラーに換えるなら、そのままのほうが良いと思います。

私のクラウンは元々フェンダーミラーでしたが、鏡が平面なので映る視界が狭く、ミラーで後方を見るとボディーと壁の隙間が15センチくらい開いていても、ぶつかっているように見えてしまいます。ミラーを見ながら車庫入れする時などはスムーズにいきません。

そこで私の場合ドアミラーに換えたわけですが、純正で電動ミラーだったのに、ドアミラーに変更して手動になるのは意に反するので、電動で動かせるようにしました。 別に、調整する機会なんて殆どありませんが・・・・

 こう言ったくだらないこだわりが楽しかったりする訳です。

現在は2.5リッター200psエンジン搭載ですが・・

MS102エンジンスワップ


現在、私のクラウンは、エンジンを2.5リッターの1JZエンジンにスワップしてあります。

ただし、いきなりこの車を手に入れて大改造し出来上がった訳ではございません。

まず1977年当時の自動車技術に敬意を示し、オリジナルのまま暫くは乗りました。


完全オリジナルの状態で、家族で高速を使ってドライブしたり、海に出かけたり、雪山にスキーに行ったりしました。

いくら旧車といっても私の場合は日常使用に使えないものに価値を感じません。

高速では3速ATのため、100キロ巡航でエンジンがうなってしまい、オーディオも聞きにくいし、水温も上がってしまいます。
まあ当時の3速ATはこんなものだったのだと思います。

キャブレターのM型エンジンは、ちょうど排気ガス規制が厳しくなって各メーカーが排ガス対策の装置を取り付けた最初の頃です。

MS102・M型エンジン


・・・M型エンジンは2000ccで110ps程ですが、いろいろ対策されたおかげでかなり非力です。

対策前のM型の方がパワーがありました。

しかも燃費はリッター5キロほどで、非力+燃費も悪い最悪のコンビネーションです。


キャブレターで排気ガスをクリーンにする装置がかなり複雑でエンジンにエアポンプを追加して排気ガス中に強制的に空気を送り込む・・・・や燃料を多く出して燃焼温度を・・・・など、先進の技術であらゆる工夫を図った形跡が見て取れます。エンジンルームはバキュームホースだらけです。

キャブレターなのでそれらの機構は全てアナログ的です。いろいろな調整箇所も多く整備やメンテナンスにも知識や技術も必要だったと思います。

この直後からはアナログ制御で安定的に排ガスを制御するのは機構が複雑化する一方なので、一気に電子制御化されていきました。

電子制御化で失った物

実は電子制御の方が機械的な部分は絶対的に単純化できるのです。アナログ式の腕時計とデジタル式腕時計の中身を想像すればよく分ります。

デジタル式のほうが高性能ではありますが、アナログ式のほうが圧倒的に機械部分は高精度で多くの歯車がかみ合うさまは美しくもあります。

これらを扱う修理屋さんもアナログ時計を分解組立て出来るほうがはるかに腕が良いのではないでしょうか!

話がそれましたが車も同じです。

 ノーマル旧車に乗ることによって、現在の車がいかに便利で、優れていて、快適で、速くて、涼しくて、電子制御で、メンテナンスフリーで、エコで・・・・・そして・・と-ってもつまらない事が分ってきます!

俺はこの古い車に乗り続けるよ。

少しずつ改善箇所を探して、少しずつ改良を加えて、少しずつ快適になるように、少しずつ家族に文句言われないように、改造を続けていくとするよ・・・

MS102クラウン・雪道ドライブ動画