昭和52年式クラウンワゴン
偶然道端で見つけた廃車を、持ち主に直接交渉して入手
普段から運転中に対向車、あるいは駐車している車、走行中バックミラーに映る車、映画の中ににでてくる町並みを走っている車・・・など
ほんの一瞬見ただけでクラウンだと分るんです、わたくし。
ただし130系以前のモデルですが・・

車で公園まで子供を遊びに連れて行く道中、小さな路地の奥に一瞬見えた銀色の車は、クラウンに違いない!・・と子供の相手をしながらなんとなく気になっていた。
帰りにその小さな路地の手前に車を止めて、わざわざ歩いて確認に行った。
普段から道でクラウンを見つける事なんて珍しくないですが、その車はなんとなく気になったんです。
自分でも意外な行動でわざわざ確認に行くほどでもないんですが・・・
でもなぜか気になったんです。
おそらく130クラウンではなくもっと古いクラウンじゃないかと一瞬見た時に感じたからかもしれません。
路地の入り口から30mほど先の民家の前に右後ろ半分くらいが見えます。
「ワゴンだな〜バンかな・・・」
リヤクォーターのガラスからして、130クラウンではない。
50系まで古くない、110系か・・・
だんだん近づいてくると、「80系だな、いや100系うーん」
80系と100系の違いはなんだったけな?乗ってるやつしか分らないな・・
でも思った通りクラウンでした。
銀のボディーは結構きれいでまぶしく輝いて大きく見えました。
自分が乗っている130クラウンよりも大きく見えます。
なんとも言えない角ばった雰囲気は、国産車に見えません。
うーん、やっぱ古いクラウンのほうが味があるな〜なんて思いながら、民家の前にいた車をまじまじと見つめてしまいました。
この車、ナンバープレートが付いていないんです。
おそらく廃車にするのではないか・・・・・いらないって事・・・・・ふーん・・・
オールドタイマーなんかでは旧車をゲットするために農家に足蹴もなく通い交渉して・・・なんてエピソードを読んだりしましたが。
ここで交渉すれば、このクラウンが手に入るかもしれないな・・・
でもそんな知らない家に交渉に行くのはちょっとな・・・どうだろうかと・・
ピンポーン 「すいまあせんん・・」
「ちょっと外に置いてある車について聞きたいんですけど。」
出てきた50歳くらいのおばさまに聞いてみた。
「昨日主人が廃車にする車を引き取ってきたんです。」
どうも解体業者のようです。路地の一番奥に車が積み重なってます。
「外の車売ってもらうことは出来ないでしょうか?」
とりあえず車を見せてもらいました。
鍵を開けて中も見ましたが、シートやトリム類は異常にきれいです。
おそらく車庫保管に違いありません。走行距離は42,000キロです。
車の状態からして実走行距離でしょう。
外装は、多少ぶつけてへこんでいる箇所がところどころありますが、そんなにひどい状態ではない。塗装はよく見ると、表面のクリア装にひび割れがあり若干すすけた感じです。
しかし年式からしたら極上と言っていい状態だと思いました。
「この車が欲しいんですけど、書類が残っているのなら是非売ってください。」
その場で返事はもらえなかったが、後で連絡くれるそうなので帰りました。
家に帰って調べてみると、どうやら100系ベースのMS102カスタム(ワゴン)のようです。
空色のワゴンが同じモデルです。
エンジンはM型2000ccでキャブ仕様で3速ATです。
こちらは80系のワゴンで非常に似ていますが、フロントグリルが違います。グリルだけではなくボンネットも違うようです。
80系のフロントマスクのほうがスッキリしていて好き!!この顔に改造したいな〜
こちらはMS105の輸出用?
左ハンドルで、ミラーがありませんが?
完璧アメ車みたいに見えます。
かっこいい!!
80系〜100系までは基本ディーは同じようです。
トヨタは斬新なデザインの60系クラウンで売り上げがセドグロに負けてしまい、60系は早々に切り上げてモデルチェンジして80系に移行したようです。
60系は通称クジラクラウンと呼ばれて当時は斬新過ぎるデザインが万人受けしなかったようです。
80系ではかなり直線的なオーソドックス路線に戻したデザインで、角ばったデザインがもろキャデラックに似ています。
個性的ではないけど、落ち着きのあるデザインで「ロイヤルサルーン」も初見参し、高級車のイメージが定着したモデルだと思います。
しかし、旧車としては圧倒的にクジラクラウンのほうが人気で、80〜100系クラウンは間違いなくマイナー旧車です。
マイナー旧車万歳だよ、人気のある車はあえて乗りたくないよ!まず同じ車とすれ違うことのないマイナー車のほうが楽しいよ。
1977年式だけど、パワステ・集中ドアロック・エアコン・リアエアコンまで装備してます。
装備的には現行車と大差ないです。あ、パワーウインドーじゃない!手回しです。まあ壊れなくて良いと思う。
いろいろ調べてすっかり乗るつもりになってますが・・・連絡来まして・・
金額しだいで売ってくれるそうな・・
解体業者さんは「オークションに持っていって○○円〜○○円では売れるはず!」・・・とのことなので「その高いほうの値段で買います」と言って約束しました。
まあ安くはないが高くもないので納得の値段でした。あとは自分でいろいろ出来るので綺麗になるでしょう!
こうして
旧車生活が始まったわけです〜