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電圧とは?

自動車修理に必要な電気の知識、電圧を計る?

車を修理する祭に、テスターで電圧を計ることがよくあります、簡単な所ではバッテリー電圧は12,7V!・・・とか計ったりします。

そもそも電圧とは何なのでしょうか?

もそも電圧とは何なのでしょうか?

電圧とは、その名の通り、電気の圧力です。

この説明で理解できる人は、以下を読む必要はありません!

しかしこの説明ではよく分かりません。私も良く分かりません!

実際にテスターで回路の電圧を計ってみるとします。

バッテリーの+端子と−端子間の電圧を計ると12Vだって事は誰でも理解出来ます。

では、マイナス端子とマイナス端子の電圧を計ったら何Vでしょうか?

「あほ!!!「0V」に決まってるだろ!」・・・と言う声が聞こえますが!

そうです当然、電圧計の針は「0V」のまま動きません!

では、点灯している電球の両サイドの端子間の電圧は何Vでしょうか?
12V?・・です。・・・ちょっと怪しくなってきました。

では、電球の+端子は、点灯時も不点灯時も12Vの場合、
−端子側の電圧は、点灯時と不点灯時、それぞれ何Vになるでしょうか?

・・・・???
点灯時は0Vで、不点灯時は12Vです。

 

お解かりになった方は、以前にも説明している「アースコントロール」の事を理解できていますね!

そもそも 電圧を計測するって事はどの様な事なのでしょうか?

電気の大原則のところでも説明しました、「子供のお使い」風に説明すると、

 

電圧は、子供がお使いに行って、お店でいくら使用したかを表しています。
(財布の中身がどれだけ減ったか。)

ようするに、家(電源)からお店までは、お金を使っていないので財布の中身に変化がありません。(0V)

お店で120円支払ったので、お店に入った時と出てきた時には、財布の中身が変化しています。(12V)

そしてお店から、家(アース)に帰る間も、財布の中身に変化がありません。(0V)

ちょっと分かりにくいか?

電気の原理

整備士の試験問題にも、回路の故障探求で、電圧を計る問題がよくあります。

「0V」になるって事が、理解しにくいと思います。

「0V」とは、テスターで電圧を計っても、何も変化が無い状態なのですが、
単純に考えると「電気が来てない!」と思ってしまいがちです。

しかし、アース回路では、上流側の負荷で、電気が使われたので、「0V」になっている場合があります。

整備士の試験では、この様な配線図で、電圧を測定する問題がよく出題されます。

これは、12Vのバッテリーで電球が点灯する簡単な回路ですが、よく理解しておく事が非常に重要です。

私も、整備士試験を受けた時はもっと高度な問題も正解できてましたし、
長い間解っているようで、実は解っていませんでした。

とっても簡単な事なのに、解っていないで修理していました!・・・

「A」が0Vだって事は、当たり前ですよね。+端子同士を計っているのと同じ事ですから!
「B」も0Vです!スイッチを入れてませんから、いわば「A」と同じ状態です。
「C」は12Vです。これも当たり前ですよね!

それでは、スイッチONで、電球が点灯したらABCの電圧はどう変化するでしょうか?

電気の原理

「A」も「C」も0Vですが、「C」は上流の電球で電気が使われたので、0Vになっています!
まあ当然の結果なのですが、点灯している電球の両サイドを計測すると、12Vになるのが不思議に思ったりしませんか?

テスターで電圧を計測する事で返って理解しにくくなっています。
テスターの代わりに、電球を使うイメージを持つと、とたんに理解しやすくなります。

「A]に電球を繋いでも点灯しませんよね!(0V)
「B」にテスター代わりに電球を繋げば、並列に電球をつなぐ形になりますので、電球が点灯します。(12V)
「C」にテスターをつないでも、当然点灯しません!(0V)

このようなイメージでテスターを使用すると、自分がなにを計っているのか分かると思います。

電圧を計測するって事は、電位の差を計っている事を意味します。

テスターで配線間を計って、電位の変化がなければ電圧計は「0V」を指します。

仮に、配線の途中の電圧を計ってみたら、2Vあったとしたら、電位が変化したと言う事なので、 配線になんらかの負荷がある事になります。

その際、電球の電圧は10Vしかなく、少し暗く点灯しますね!

これで少し「0V」の意味が理解できたでしょうか??