ホーム > 修理実践記

キーシリンダーの組み換え修理(130 クラウンワゴン)

不具合の症状
キーシリンダーのガタツキ、鍵穴のふたが閉じない。
ロックは出来る。
不具合箇所の予想
キーシリンダーは交換するしかないいでしょう。

キーシリンダー分解

ロックは出来るが、シリンダー自体がカパカパするし、鍵穴のふたが閉じなくなっているので、シリンダーを交換することに。


純正のスペアーキーであれば、同じ物を注文する事もできますが、キーシリンダーの場合、元と同じ鍵が使えるキーシリンダーは部品が出ません。(同じ物を用意できるメーカーもあるのかな?)

キーシリンダーを注文すると、新しい鍵とシリンダーがセットで来ます。
これをそのまま付けると、運転席とそれ以外のドアでキーを使い分けなくてはなりません。

一台の車に、二種類の鍵を使い分けなくてはならないなんて、とっても面倒なので、なんとか元のキーを使えるように細工出来ないものでしょうか。

キーシリンダー分解

画像は新しいキー&シリンダーですが、新車時に付いてくるキーと比べるとなんか安っぽいキーに見えます。


キーシリンダー分解

古いキーシリンダーを取り外してみると、後ろのスプリングが折れていましたし、鍵穴のふたもバカになっていました。

まあ運転席は一番酷使されますのでしょうがないです。


キーシリンダー分解

キーシリンダーを分解してみました。


キーシリンダー分解

シリンダー内部にはそれぞれの鍵にあった、コマが入っています。
そのコマを新しいものと入れ替えてやれば、元のキーが使えるはずです。


キーシリンダー分解

しかし、新しいシリンダーとは、中のコマの数が違ってました。

新しいシリンダーのほうが、一個少なくなっています。

コスト削減でしょうか?


キーシリンダー分解

よく見ると、新しいシリンダーのほうが、穴が一個少ないです。

しかし位置関係は同じようなので、コマを一個入れなければ行けそうです。


キーシリンダー分解

コマが一個少ないですが、新しいシリンダーにコマを入れ換える事が出来ました。

ようするに、鍵を差し込んでコマが出っ張らないようになれば良い訳です。


キーシリンダー分解

その他の部品を組み直して完成!


シリンダー内部のコマまで破損している場合は無理ですが、コマさえ生きていれば、組み替える事で元のキーを生かすことが出来ます。

シリンダーの分解には、細心の注意が必要です。
コマがばらばらになって、元の位地が分からなくなったら悲惨ですぞ!・・・