- クラウンワゴン用左右2本だしスペシャルマフラー製作
- UCF11セルシオ用マフラーを大改造して、クラウンワゴンに装着しました〜
- 左右2本出しにする事で排気効率とルックスも向上!
既製品を大改造してワンオフ製作
JZS130Gにターボエンジンをスワップしたものの、ノーマルマフラーのままでは少々抜けが悪くせっかくのターボも本来の能力を発揮出来ません!
そこでマフラーをもっと抜けの良いものに交換したいのです。
触媒後ろを全て70φ以上の太さで通したいものですが、あいにくアフターパーツはNA用の60φまでしかありません。ターボエンジンの設定がないのでしょうがないのですが・・・
それでは作るしかないのですが、完全ワンオフするとなると、自分で出来るか?出来ても手間がかかるし材料代も高額で、仕上がりもきれいにいかないでしょう〜
そこでやはり、既製品を流用加工し、なんとかセットしてしまおうと言う考えです〜
この方法だと仕上がりもDIYっぽく見えないし、ワンオフなみの自由さで製作できます。
しかし最も考えなければならないのが、どの車種用を使うかです!
なるべく加工が少なくて済むような都合の良いマフラーを探してみました。
JZS130Gクラウンワゴン用マフラーに適したマフラー条件は??
- サイレンサーの入るスペースが狭いので砲弾型よりオーバル型サイレンサーが良い。
- サイレンサーからテール(排気出口)が長く出ているものが良い。
- 目に付くサイレンサー部分の加工は最小限にしないとDIYっぽくなってしまう。
- JZS130Gクラウンワゴン用マフラーは、デフ上を通さなければならない。
JZS130Gのノーマルマフラーです。
極端に薄いサイレンサーとテール(排気出口)が長く出ているのが特徴。
出口位置がサイレンサーから真っ直ぐではなく曲がっている!
なんでこんな事するんだろう??真っ直ぐで良いのにな〜
このおかげで後で苦労することに!
いろいろ探した結果、クラウン、セルシオ、アリストあたりが良さそうです。
第一候補はUCF11セルシオの藤壺製レガリスRです。
普通は、この画像を見てもクラウンワゴンに使えるとは思わないでしょう〜
頭の中でシュミレーションして見ます!
リヤ左右のサイレンサーにいく取り回し部分の角度が素敵!
角度を上向きに変えればクラウンのデフ上を通すのにばっちりそうな曲がり具合だ!
リヤ側のサイレンサーがオーバル型だしサイズが丁度良さそう〜
マフラーテール出口の位置や長さも申し分なし!サイレンサー吊ステーもばっちり合いそうな気が!
中間のジョイントがフレキシブル!!取り付け後の位置調整にはもってこいのジョイント方法ではありませんか!
せっかくなので、このまま左右2本出しにできないかな〜
まあ簡単に付く訳もなく大改造&継ぎ足しは必至ですが、材料がないと工夫しようがないのでこれを使うことに!
まずサイレンサー部分をぶった切って合わせて見ます〜
さすがファクトリーメードです。サイレンサーとテール(排気出口)部分のクオリティーは高いし高級感があります!
中間がどうであれ、見えるのはこの部分なので一番重要です!スポーティー高級ワゴン?みたいな雰囲気でばっちり似合いそうです!!
サイレンサー(タイコ)部分が極力下に出っ張らないようにする為サードシート下の合わせ面の縁を折り曲げました。
なるべく上に寄せてセットしたいのです〜
左サイドは元々マフラーがないのでタンクが張り出していて右サイドよりスペース的に厳しい!
マフラー出口位置を右と相対的に同じ位置にするにはサイレンサーを斜めに入れないといけない!
マフラー出口部分を一度カットして角度を変えて溶接し直す必要あり。
この部分が一番迷った点で、どうせバンパーは加工&塗装しなければならないので、サイレンサーをそのまま無加工で、真っ直ぐに入れてバンパー側の出口位置をを作り直したかった!
しかし、バンパーの切りかき位置を変えるのはまた違う技術が必要で、FRPなら出来そうだがへなへなのウレタンバンパーでは加工が難しそうだ!
バンパーのマフラー出口位置が決まってないと先に進めないので、今回は右の出口位置の切りかきはそのまま生かして、左のみ新たにバンパーカットして作ることにした。
左サイドにサイレンサーをあわせてみるとキビシーです!
タンクが張り出しているので、サイレンサー自体をかなり斜めに入れないとなりません。
マフラー出口をもっと外側にすればすっきり収まりますが右と同じ位置にする為こうなってしまいます。
左サイドが斜めになるので、右サイドもそれに合わせて斜めに入れないとおかしいので左右同じ角度になるようにします。
サイレンサー出口でテールを一度カットして角度を変えて溶接し直しました。
一番目につくところなので大幅な切った張ったの加工は避けます。
サイレンサー吊フックも車体側を加工してサイレンサー側はそのまま生かします。
セルシオ用マフラーを刻みまくりです〜
もちろんこれだけでは材料が足りないので、60φパイプを別途用意する必要があります。
たまたまあった手持ちのマフラーがまるまる1本犠牲になりました〜
触媒以降70φで出て左右に枝分かれした以降は60φになります。
60φ2本で排気するので、シングル大口径マフラーと同じ効果があると思います。
難しい左サイドから作りました〜
途中「絶対に無理だな〜」なんて思いながらもなんとか通せました!
リフトアップ時にホーシングとプロペラシャフトがかなり下がってくるので、一番下がった状態で枝分かれ部分がプロペラシャフトにぎりぎりになるようにセット。
ホーシングの上のパイプレイアウトは、スプリングを外してホーシングが一番上がった状態で当たらないようにセットしました。
やはり、左サイドは元々マフラーがないので当然難しいです!もう一個作ってと言われてもいやだな〜
右サイドはお気楽かと思いきやそれなりに難しい〜
コントロールアーム?がじゃまです!
フルボトムで当たらないように気をつけます!
左サイドのホーシング上に燃料ポンプがあります。
その下をパイプが通るので熱対策が必要です。
遮熱板を取り付けました。
完全にポンプを隠すようにしてしまいました。
サイドワイヤー付近にも遮熱板を取り付けました。
JZS130GTR用スペシャルマフラー完成!
オールステンレス製スペシャルマフラー完成!
触媒以降70φで、枝分かれ以降は60φになります。
左右それぞれデフ上を通っていきます〜
まったく左右対称ではありませんね〜
デフはトルセンLSD入ってます〜
リヤサイレンサー部分です。
左右を同じ感じにするのが難しい!
枝分かれ部分は補強を入れました。
リフトアップ時にもプロペラシャフトはぎりぎり当たりません。
太鼓の下側にも補強を入れました。
溶接は全てTIG溶接です。
マフラー吊部分も、タイコ側は無加工で、車体側のステーも純正部品を使っていますので違和感ありません。
マフラーのロードクリアランスはこんな感じです。 どこが一番低いか計ってみましたが、作ったマフラー部分よりフロントパイプ下側が一番低く12センチになっていました。
ここはノーマルマフラーとほぼ同じ高さにしてあるので、ローダウンしている影響が大きいかな〜
作ったマフラー部分は極力下側に出っ張らないように作ったので、一番低いとこで14センチくらいありますのでそんな簡単には路面に擦ることは無いと思います。
リヤのタイコ部分も22センチほどあるので駐車場の輪留めも大丈夫だと思います〜
マフラー出口バンパー加工
左サイドマフラー出口のバンパー加工ですが、素材はウレタンでしょうか?クラゲのようにへなへなで加工が難しいです。
最初は耳を残して折り返して整形しようと思いましたが、熱で溶けるとブヨブヨになり形が保てません。
単純にカットしてすこしアールをつけてやりました。
こんな感じになりました。
右サイドと全く同じではありませんが、単に切りっぱなしではなく、丸みもついて塗装もしたので違和感ないと思います!
単なるファッションの2本出しではございません!排気効率を考えた2本出しです〜
音はアイドリング時は静かで吹かせばそれなりに響き丁度良い感じです〜
肝心な体感的にどうか?ですが、エンジンがツインターボになっているし、インタークーラーを2J用をセットしているし、5速ミッションだし、全ていっぺんに変えているのでマフラーの効果の程は分かんないです〜
ただJZA70スープラのノーマルよりは速いんじゃないかな〜
今後の参考に〜
こんな感じも良いかも〜
画像処理で作ってみました〜
マフラー上部のバンパーを一部黒く塗装してブラックアウトさせます!
バンパーが薄く見える効果があるのと、バンパーに対する出口位置の多少のずれもごまかせます〜
実際にこんな感じのバンパーも多いです。
あと後ろから見るとステンレスのサイレンサーがかなり目立つので、サイレンサーのみ黒に塗装してしまうと目立たなくなるかな〜そうするとマフラー出口部分が強調されてすっきり見えるかな〜・・・などいろいろアイディアが浮かんできました〜
オーナーさんは当初「もう若くないので1本だしでいいです〜」と言っていたのですが、1本では太いパイプを苦労してデフ上を通したとしても、見た目は普通?になってしまうので、ぱっと見インパクトのある2本出しにしたかったのです。
2本にすれば排気の抜けも良くなるしルックスも良くなり一挙両得!ってことで2本出しにしました!
しかし自分で提案しておきながらかなり苦戦しましたね・・・
ちなみにこの車のオーナーさんはかわいい女性なんです!
5速マニュアルでツインターボ280PSのマシンに女性です!!
男性諸君も頑張らなくてはいけないぞな〜