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コンピューター制御の、燃料噴射システムには、自己診断機能(ダイアグノーシス)がついています。
自己診断機能といっても、故障原因をコンピューターが教えてくれる訳ではありません。各センサーから、コンピューターに信号が届いているかチェックできるもので、信号が届いていない場合は、チェックランプで知らせてくれます。
故障診断でこの機能を良く使いますが、センサーから信号が届いていれば正常と判断され、センサーからの信号値の異常は判りませんので、ダイアグで、故障原因が判るケースはめったにありません!
エンジンスワップにはこの機能を使うと便利です。
エンジンスワップすると、配線を結線し直しますが、例えば結線ミスで、水温センサーの信号がコンピューターに入力されていなかったとします。すると、フェイルセーフ機能が働いて、コンピューターは、あらかじめ設定されている水温80度という値を使用して計算を行い、エンジンの不調を防ぎます。
ですから、水温センサーが結線されていなくても、ちょっとエンジンのかかりが悪いかな?くらいで、異常に気ずかない事もあります。
スワップした後にダイアグチェックすれば、センサー類は生きているか、確認できます。 |
「TE1」〜「E1」を線で短絡させて、イグ゙ニッションONにすると、メーターのチェックランプが点灯し、コードを読み取る事が出来ます。 |
このクラウンの場合、元の車には、トラクションコントロールとABSが装備されていましたが、キャンセルしていますので、「サブスロットルポジションセンサー信号の異常」とECU(ATミッション)側の「スピードセンサー信号の異常」と出力されてしまいます。
トラクションもABSも異常があれば、制御をストップし、エンジンの制御には関係しませんので、全く走行には影響しません。 |
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