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BMWのクーラントレベルセンサー

不具合症状
クーランとは入っているのに警告が表示される
予想
クーラントレベルセンサーの不良。

BMWクーラントレベルセンサ

イグニッションONすると、
「COOLANT LEVEL」と表示されオーナーズマニアルを見ろ!

・・・となりますが、クーランとはちゃんと入ってます。

となると、クーラントレベルセンサーの不良の可能性が高いです。


BMWクーラントレベルセンサ

クーラントレベルセンサーは、サイドタンク下側に付いています。

とりあえず、センサーのコネクターを外してみます。


BMWクーラントレベルセンサ

たいてい、この手のセンサーはフロートが上下して、接点をONする仕組みになっていますので、 コネクターを抜いてしまえば、接点OFFと同じ状態になるので、警告灯が消える場合があります。


・・・しかしコネクターを抜いてみても、警告灯は消えません。

センサー側の導通をを調べると、導通ありなので、接点がONになっているようです。

接点がONならば、コネクターを外せば、OFFになるのでは?

コネクター側を直接短絡させてみても、警告灯は点灯したままです。

配線がおかしいのか?

BMWクーラントレベルセンサ

同じ仕組みのブレーキオイルセンサーを調べてみると、オイルが少なくなると接点がONして警告灯が点灯します。

この状態で、センサーからコネクターを抜いてしまうと、警告灯が消灯します。


同じ仕組みだと思うので、クーラントが入っているのに、接点がONしているのはセンサーの不良でしょう!

でもカプラを抜いても、警告灯は消えません。

BMWクーラントレベルセンサ

単純なONとOFFだけではなく、配線の断線も感知するようにしてあるようです。

実験してみました。

3Ωの抵抗を入れても、警告は消えませんが、30Ωの抵抗を入れたら、警告灯は消えました。


完全にコネクターを抜いてしまうと、微電流がながれないので、 これまた異常と判断して、「COOLANT LEVEL」と警告するようです。

これで、クーラントレベルセンサーの交換で120%直るでしょう!

まあ、こんな実験しなくとも、クーラントが入っているのに、センサーが導通ONになっていたら、即交換で良いでしょう!

BMWクーラントレベルセンサ BMWクーラントレベルセンサ

・・・・と思ってましたが、部品がきて調べたら、逆でした。

クーラントが入っていれば、フロートが浮いて接点ONで、入っていないと接点OFFになります。

そうなると、今付いているセンサーは正常な気がしますが、抵抗の実験で警告が消えるので、配線の問題ではなく、センサー自体に問題があるのは確実!

新品に交換したら、やはり警告は点灯せず完治しました。


BMWクーラントレベルセンサ BMWクーラントレベルセンサ

古いセンサーと新品を比べてみました。

新品 接点ON−0,4Ω 接点OFF−10,00MΩ

旧品 接点ON−0,5Ω 接点OFF−10,23MΩ


・・・すごい微妙な差です!

導通テストでは、古いセンサーでもまったく問題なく感じます!

これってどうよ〜


クーラントが入っているのに警告が点灯したら、素直にセンサーを交換しましょう!!・・・