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SRS警告灯が点灯(ホンダ ステップワゴン)

不具合の症状
SRSエアバック警告灯の点灯。
警告灯の点灯は、エンジンを切っても再度点灯してしまう。
不具合の予想
警告灯が点きっぱなしなので、一時的な故障ではなく継続している故障と言う事なので、 ダイアグをかければ簡単に原因は発見できるのでは!

SRSエアバック警告灯

平成8年式で少し古いですが、走行距離は39,000キロしか走っておらず、程度は良く事故歴もありません。

SRSエアバック警告灯が点灯している以外は、問題ありません。


早速ダイアグかけてみる。

チェック用カプラを短絡させてコードを読み取ると、
「7-2」と「7-3」が出力!

SRSエアバック警告灯

コード表を調べると、いずれもSRSユニット内部故障となっており、対応処置はSRSユニットの交換だそうです。


え〜!てっきりセンサーの故障とか断線ではないかと思っていましたが、コントロールユニット自体の故障!

そんなに簡単に壊れると思えないけどなー

今までの経験上、ダイアグで不良コードが出た箇所の部品を交換してすんなり直ったためしがない!

あんまりダイアグは信用していない!

そこで一度メモリーをクリアーしてみることに。

クリアーしたら点灯しなくなった!

エンジンを再スタートしたり、少し走ってみたが点灯しない。

とりあえず大丈夫なのでは?

SRSユニットは高額なので、一旦様子を見てもらい、また点灯するようならもう一度詳しく調べると言う事で、お客様に収めました。

でも案の定また点灯で再入庫した。

やはりSRSユニットを交換するしかないか!

もう一度ダイアグを調べるも、やはり同じコードが出ている!

でも、どうしてもSRSユニットが壊れているとは思えない。

壊れているなら、リセットしてもまたすぐ点灯しっぱなしになるのでは?

リセット後しばらく点灯しないのが納得いかない。

ここで、インターネットでちょっと調べたら、全く同じ故障例が見つかった!

なんとSRSユニット故障のコードが出力しているが、原因はバッテリーが弱っていただけ!と言うものでした。

さっそくバッテリー電圧をチェックしてみると・・・

通常時「12.50V」でイグニッションONで「11.6V」
スタータ作動時「8.7V」であった。

「バッテリー電圧は、クランキング時にも「9V」を下回らない事!」

これは、電子制御装置ECU内の5V電源が正常に作動する為の基本中の基本です!

「8.7V」では電圧が足りていません!

9Vまでは微妙な電圧なので、大丈夫な時もあり、下回ってしまうとSRSランプが点灯!
・・・という結果になってしまっていたのでしょう。

バッテリー交換で、修理完了しました。

スターターを回した感じでは、特にバッテリーが弱っているようには感じなかったので、ネットで記事を見つけなかったら、SRSユニットを交換していたかも!

交換したのに、また点灯してしまって????おもいっきり、はまっていたかも・・・

危なかった〜

そう言えば、以前オルティアでも、SRS警告灯が点灯していた事があって、リセットした事がありました。

その時はダイアグは診ていませんでしたが、その後の車検時にバッテリーが弱くて交換しました。

やはり警告灯が点灯したのは、バッテリーが弱っていたせいだと思われます。

他のメーカーでは、バッテリーが弱ってSRS警告灯が点灯する事は無いかもしれません。

ホンダ車は、SRS警告灯の点灯時は要注意です。

いろいろな故障がありますが、同一車種でまったく同じ故障を起す例が多いので、まずネット等で調べてみる事をお勧めいたします。