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旧車のドアレギュレーター修理(GS126V クラウンバン)

不具合の症状
窓ガラスが硬くてスムーズに開かない
不具合の予想
ドアレギュレータ不良!部品が入手できれば簡単に修理可能

昭和のクラウンバンですが、窓ガラスの開閉は手回しのマニアル式です。

しかし、ドアレギュレーターが不良のようで、開閉が硬くてスムーズに出来ません。

運転席は特に頻繁に使用されますので、ドアレギュレーターが破損するのはよくある事です。
ある意味消耗品と言えると思います。

こんな場合は、ドアレギュレーターを交換すれば直ります。
・・・しかし、ちょい年式が古いので、部品が生産打ち切りで入手不可能です。

中古を探してもなかなか見つからず、見つかっても程度の良いものはまずないでしょう!

そこで、GS136Vのレギュレーターを流用出来ないかと考えました。
そっくりそのまま、使えるとは思えませんが、ローラーの部分とか、消耗している部分だけ交換すれば直せるのでは!

ひょっとして使えない可能性もあるので、136Vの中古レギュレーターを入手しました。

旧車のドアレギュレータ修理

左が136V用です。

非常に良く似てます!本体部分はほぼ同じですが、レールの構造や、ウインドガラスの固定位地などが違います。

アームの角度も違う!

やっぱだめか〜?


旧車のドアレギュレータ修理

126Vのローラー部分ですが、ローラーが磨耗してガタがかなりあります。

その為、開閉の際ガラスが斜めになってしまい食い込んでスムーズに開閉できません。

肝心なローラー部分が違うので組換えは無理です。


とにかく、126Vのレギュレーターは使い物になりませんので、そっくり136V用を使いたい所です。

構造は同じなので、ガラスさえ固定できれば使えるのでは!

旧車のドアレギュレータ修理

126側のガラスが固定される部分のレールを取り外しました。

両サイドの穴でガラスがネジ止めされますので、このレールを移植すればガラスはなんとか固定できるはずです。


旧車のドアレギュレータ修理

136Vのレギュレーターに合体しました。

うまい具合に、スリットが入っているのでそこを使って固定しました。

本来は、ガラスを固定するボルトが入る位置にレールを固定しています。

さらにこのレールにガラスを固定すればOKなはずです。


旧車のドアレギュレータ修理

ドアにセットして、ガラスを固定します。

スリットをずらせば位置調整も出来ます。


旧車のドアレギュレータ修理

調整用のガイドと言うのか?

この部分はさすがに位置が合いませんので、穴を開けて固定します。

固定の位地を調整すると、ガラスの傾きを調整できます。


旧車のドアレギュレータ修理

使用したレギュレーターが中古だったので、多少の重さは感じるもののスムーズに開閉出来るようになりました。

ガラスが一番下まで下げても2センチ程出ています。

まあこれは良しとしましょう!


何とかなるもんですね〜!!