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20万キロ走った、GX71クレスタの1G-GTエンジンをオーバーホールします。 オーバーホールしながら、「20万キロ走ったエンジンの実際」を調査していきたいと思います。

1G-GT
20万キロ走行するとリーク量はどうなっているのか検証

20万キロ走った、GX71クレスタの1G-GTエンジンをオーバーホールします。

オーバーホールしながら、「20万キロ走ったエンジンの実際」を調査していきたいと思います。

1G-GT 分解


カムカバーを外してみると、カバーの裏は汚れていますが、中は意外とキレイ!

カムにガリキズもなくクリアーな状態です。

オイルの管理が良かったせいでしょう。

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デスビを外す時に気になったのですが、調整幅を目いっぱいずらした位置になっています。

通常はだいたいセンター付近になるはずですが?

さては、ギヤの差込位置を間違えているのでは?

自分も差込位置をずれた状態で固定したら、とんでもなくエンジンが不調になった経験があります。

おそらく不調を直す為、点火時期を調整幅めいっぱい使って調整してあるのでは?

デスビを抜いてみると、あれ?位地はあっているような???

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デスキャップを外してみると、センターの軸が死亡しています!

このあたりが原因か!?

しかし、これでよく普通に走れていたなー

自分でも分解前に試運転しましたが、

TVISのフラップが開きっぱなしになっているのも、デスキャップのセンターが飛んでいる不具合も、とくに体感できませんでしたが、空けてみるといろいろあるもんですねー

でもこれで又一つ、調子良くなる要素が増えたって事ですね!

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燃焼室はこんな感じ。

思ったほど汚れていません。

多少油っぽいのは、オイル下がりのせいでしょう。

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ピストン側も同じような汚れ具合。

比較的楽に洗浄出来そうです。

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バルブは結構汚れてるー

吸気側のカーボンは落ちやすいが、排気側はかなり苦戦しそう。

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ポート内はかなり汚い!

これまた大変そうー

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でも一番汚れているのは、ブロック内のウォータージャケットの底です。

泥みたいなのが一センチくらいは溜まっているのでは!

なんでこんなにゴミが溜まるんでしょう?

クーラントは全くクリアーでキレイだったけど、ウォータージャケットの底には20万キロ分の「垢?」が沈殿していました。

この泥はブロックを逆さまにして高圧洗浄をかけて根こそぎ退治します!

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ピストンはこんな感じです。

ピストンリングの溝にカーボンが溜まっていますが、リングを外す前に手で縮めながら回してやると結構きれいになります。

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洗浄液に漬け込むだけで殆どの汚れは落ちました。

リングを回すとこんな感じで汚れが取れます。

リングを交換しないのなら、外さないほうがいいかも!

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クランクケース内とクランクの様子。

まったくクリアーな状態です。

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汚れはひたすら洗ってキレイにします。

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もう気持ちよくキレイになりました。

でも結構大変な作業です・・・

やっかいな洗浄がようやく終わってこれより組んで行きますが、メタル類がメーカー欠品で納期が掛かります。

まあその間にやる事はいっぱいありますからー・・・

つづく・・