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1JZ−GTEエンジン
ベースエンジンは平成3年式JZX81マークUの1JZ−GTEです。
エンジンを降ろす前に、各センサー類のチェックと走行テストで、エンジンやタービンの調子を確認したところ特に異常はありませんでした。
かなり状態の良いエンジンですが、パッキン類の劣化によるオイル漏れ等もありますし、やはりオーバーホールします。

エンジンをおろす時は普通ボンネットを取り外しますが、1人でボンネットを脱着するのは難しいです。ダンパーを外して90度近くまで立てられれば外さない方が楽です。取り付け時にキズつける心配もないですし、調整の手間も省けます。ベンツなんかは最初からボンネットが90度立てられるようになっています。(さすが!)
チェーンブロックでエンジンを釣り上げていますが、少しずつエンジンの角度を変えていかないとエンジンが出てきません。角度調整できるエンジンハンガーよりも、普通のワイヤーの方が使いやすいと思います。エンジン、ミッションを一緒に降ろすのであれば、少しずつ釣り上げていけばミッションの重みで、ワイヤーの釣り元の支点がずれていき、画像のような角度になっていきます。あとは車を後ろに押しながら引っ張り抜く感じでエンジンを抜き取ります。

ヘッド廻り作業は、シリンダーヘッドひずみ点検、バルブ&ガイド点検、リフター点検、カムシャフト&ベアリングキャップ点検、バルブステムシール、カムシールの交換。バルブの摺りあわせをします。吸排気ポート内も完全にカーボンを落としてキレイにします。

各種クリアランスを計測した結果、クランクメタルやコンロットメタルなどそれほど摩耗していませんのでそのまま使います。ゴム系のパッキンやオイルシールはすべて交換します。シリンダーブロックのオイル穴や、ウォータージャケット内を掃除します。ブロック上面の歪みや、クランクシャフトの曲がり、摩耗等も点検します。

ピストンに付着したカーボンはもちろん、リング溝の間に付着したカーボンもリングを外して完璧に掃除します。コンロッドの曲がりやブッシュの摩耗等も点検します。

カムカバーの裏はブローバイガスが通る為、非常に汚れが溜まる場所です。バッフルプレートも外して中もキレイに掃除しました。

タイミングベルトはもちろん、テンショナーベアリングも交換します。ベルトの張りは、オートテンショナーが自動調整してくれます。エンジンを組んでから長時間エンジンに火を入れられない時は、初期かじり防止の為にオイルを入れてしまい、たまにクランクをぐるぐる回してやると良いです。プラグを付けなければ軽く回転させる事が出来ます。1JZには使えませんが、オイルポンププーリーだけを、インパクト弱で回す方法もあります。

81のオイルパンはメンバーに当たってしまいますので使えません。オイルパンはクラウンのものを使いますが、ターボのオイル戻し口がありませんのでオイルパンブロックの側面に穴を空け新設しました。


ターボのオイル戻し口のすぐ上に、エンジンマウントがありますので、取り付け位置は微妙です。ちょっと難しい所です。

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